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Thirsty Thirty

生活、ときどきオタク

『唯一無二』であることの話

とても好きなインタビュー記事があります。ファンミ01の終わった後に出た、アニメイトタイムズさんのこの記事です。

www.animatetimes.com

厳密に言うとレポ記事なので『インタビュー』ではないんですけど。笑

アニメイトタイムズさんの記事はだいたいどれを読んでも丁寧に構成されていて好きなんですけど、特にこの記事の最後の『――このさきTVアニメが控えていますが、その心境と作品の魅力を教えてください。』という質問に対しての答えがこれまでのドリフェスの様々なインタビューの中で一番好きです。トラシグが『きらきらした未来』を語っているのもすごく想像ついて大好きなんですけど、幼なじみ組が『現状』を冷静に見ているところが好きで。

僕らは声優さんではなくもともと役者としてやっていたので、僕たちが出演するアニメ作品って『ドリフェス!』だけなんですよ。たとえば僕なら片桐いつきとして歌い、踊り、お芝居をするから、片桐いつきとして見てくださる方もいるかもしれない。唯一無二の存在なんですよね。これが、2.5次元の新しい形になっていくと思いますし、『ドリフェス!』の強みだと思います。

これはまさきくんの言葉ですが、この一文を読んで私はまさきくんへの印象がだいぶ変わりました。それまでもTwitterや他のインタビューを読んでいたし、イベントで実際に見たりお渡し会で話したりする中で『しっかりした人だな』とは思っていたんですけど、この『唯一無二の存在』という言葉にガンと頭を殴られたような、それではっと目が覚めたような気がしたのです。

前にも少し書いたんですけど、ドリフェスってこのアイドル作品群雄割拠の戦国時代の中でどこか異色なところがあって、それは彼の言うとおり『他にアニメ作品に出ていない』ところに起因しているんじゃないかなと思っています。歌える声優さん、踊れる声優さん、顔出ししてイベントに出る声優さんもたくさんいて、どれか一つでも当てはまればどこかのゲームやアニメに出演されている。それは、業界的にもごく当たり前のこと。そんな中でディアドリって、本当に『ディアドリ』しかないんですよね。声優として、アイドルはこの役しか演じていない。それは、マイナスも大きいけどプラスもすごく大きいんじゃないかなと思います。マイナスで言えば、この役をやっているが故に他のアイドル作品はもちろん、いわゆる『2.5次元舞台』への出演がかなり制限されるのではないかというところ。特に『シリーズ化していて、一旦キャスティングされるとそちらへの比重が大きくなりそうなもの』は、事務所側も制作側も必然的に避けられてしまうのはないかなと思います。

(じゃあトミーが出ていたブラステは?しかもアイドルの役だったよね?というところがあるかと思うんですが、あれはドリフェスよりもブラステの方が先に動き出していたからまた話は別なんだろうなあと思っています。『ドリフェスのPRJが始まったからブラステ降ります!』と言うほど強固な姿勢でもないだろうし、ブラステ側もキャストが全員集まらないのであれば再演はしない、という考えだったようだし。2016年の夏でのファイナルが決まっていたということを考えればその役を降りるという理由もないだろうし、ドリフェスの、何より個人の知名度を上げるという点でも続投は必然だっただろうなとは思う)

じゃあプラスで言えば?となると、やはりまさきくんの言うとおり『唯一無二』であることなのではないかなと。特に声優さんが声を当てていると、よくも悪くもその声優さんの声が特徴的であったり色々な作品に出ていたりすればするほど、どこかで既視感が生まれてしまうことは否めないのではないかなと思うのです。声優さんにあまり詳しくない私ですら『ああ、あの人こっちの作品にも出てるのね』と思ったことも少なくないので、ソシャゲやアニメを嗜む人ならそう思ったこともあるでしょう。それで言うと、リアドリもリアフネも声優としては他の役をやっていないからこそ異なった先入観とかイメージを持たれにくいっていうところはこのPRJの強みなんじゃないかなと思います。

とは言え、『声優として他の作品に出ていない』ということはある種活動の場が限られているということとイコールであり、それはつまり『声優としての鍛錬の場がごく限られている』ということともニアリーイコールなのではないかなと思います。ドリフェスの現場で鍛錬を積むことはもちろんだけれど、それ以外のキャストやスタッフの方との交流が多くないのでは?と私は邪推していました。演技や表現にしても、正直AJでアニメが地上波で放映されるよ!と発表になった時も個人的にはまだ早くない?と思ったくらい。

アニメは僕自身に本当にうれしいことなんですけど、アプリが配信されたとき『ドリフェス!』のボイスについてのみなさんの評価って、賛否両論だったんです。こであらためて「もっともっと上手くなりたい。成長していきたい」って思ったんですよね。なので、当初から期待し続けてくださっているみなさんはもちろんですが、アプリで「ちょっと残念だったな」と思ったみなさんも、アニメを観て「上手くなってるじゃん」「成長したんだな」と感じてもらえるような演技が出来るように、がんばっていきたいと思います。

これは、上述のインタビューの中でかおるくんが語ったことです。これを読んだ時、私は『ああ彼らは、少なくとも彼は、思いのほか客観的に自分たちのことや現状を見ているんだな』と思いました。と同時に、ちょっとホッとした。ただ考えてみれば、初めて経験する現場にポイと放り込まれて実際にやってみて、それがリリースになった後に反応が気にならないわけがないか。そりゃそうか。

私がドリフェスに対して一番恐れていることは、キャストさんに対してもスタッフさんに対してもですが、変な『慣れ』が出てきてしまうことです。良い意味での慣れならああ肩の力が抜けたな、とか演技上手くなったな、と思えるけれど、PRJが始まって1年経ってワンマンライブ以外のイベントは一通りやった、外部イベントやラジオにも呼ばれた、アニメも1クールめが終わった、CDも出したし雑誌の取材は毎月のように行われている、という中でどこかに変な慣れが出てきて、それが表面化することがとても怖いのです。あくまでも個人的意見ですが、それが見えてしまった瞬間に『ああこの人たちあんまりやる気ないんだな』から『本当はやりたくないんじゃないかな』と思ってしまう、思われてしまうことを恐れているし、いつも全力でやってほしい!と言うつもりはないけれど、そういう部分が見えた瞬間にサッと冷めてしまいそうな自分もいる。

だからこそかおるくんの言葉は『ああまだまだ頑張ろうと思ってるんだな』ということが伝わってきてホッとしたし、彼だからこそ、彼らだからこそ嘘ではないんだろうなあとも思えるのです。彼に限らずだけど、特にディアドリは自分たちのことを『まだまだだし、これからもっと努力していきたい』と思っていることをよく口にしている気がします。たとえそこにいくらかのリップサービスが入っていたとしても、そういう姿勢を見せてくれるところはすごく信頼に値するなあと。このインタビュー自体は6月末に収録されたものだろうけど、それから半年経った今でも同じようなことを言っていて、彼らは本気でそんな風に思っているんだな、とちょっとだけホッとします。

至らない部分もたくさんあると思うんですけど、それよりも僕らのやる気がみなぎっているので。どんどん成長していかなきゃいけないなと思いました。『ドリフェス!』自体もそこに繋がっていて、僕らの成長の過程を見ていただけるというか、僕らもキャラクターも一緒に成長していくっていうのがアニメの世界の物語でもあるので。

同じインタビューの中でミゾタクが語っていた言葉が、まさにこのPRJの本質に近いのかなあ、とも思います。ドリフェスの一番のキモって『成長過程』を見ていられるところだと思うんだけど、アニメでキャラクターの成長を見ていられるのと同じようにしてリアドリ、リアフネの成長も体感できるってのはやっぱり大きいんだなあ。だから頑張ってよ!と言うつもりは特にないんですけど、それでも『頑張らなくちゃいけないなと思います』というようなことを彼ら本人が口にすると、ああ無理はせずに頑張ってほしいなと思うし、頑張ってるんだからちゃんと応援したいな、とも思うのです。たとえいつかドリフェスというPRJが終わってしまっても、もしくは自分がこのPRJを追っかけることを諦めたとしても、ああ彼らを応援していてよかったな、と思えるように。

DearDreamのことでいうと、体当たりなロケをやりたいですね。ライブ以外で挙げるとるすならこれです。たとえば自給自足のキャンプとか、体力測定とかいろんな街に行くとか。

ところでこのインタビューの中でトミーが言っていたこれがいつか叶いますように……特に体力測定のくだりとか本当に叶いますように……そろそろバラエティ的なこともしていこうディアドリよ……