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Thirsty Thirty

生活、ときどきオタク

ドリフェスの『核』とは誰か、という話

お題箱を設置してから、自分では考え付かなかったようなお題を戴く機会がとても増えました。特に私はかなり視野が狭いと自覚しているので、『こう!』と決めたらそこに一直線になってしまうことも多いし、気が付いたら同じ話ばっかりしていて(一応自覚はあるんです…へへ…)だからいろんな方が色んなお題をくださると、その物事について考えるきっかけができてとてもありがたいのです、本当にありがとうございます。そんな中で、今回戴いたお題はものすごく自分としても考えるのにエネルギーを使いました。

初めまして。
愛と情熱にあふれたDFのお話、たびたび拝読し、たくさん頷き、ありがたい語りだ…と両手を合わせております。いつも楽しい読み物をありがとうございます。
さて、当方、簡単に言うとどっぷりKUROFUNEにはまってしまった…乗船員?開国された人?プリンセス?なため、この度は是非、KUROFUNEについてのお話もうかがえたらと思いました。
最近不安なんです。DFの核は間違いなくDDのキラメキです。DDこそがDFを体現するもの至高のアイドルだと思います。ではKUROFUNEって何なのでしょうか?
もしかすると、ライバルとしてDDに刺激を与えるための研磨剤なのでしょうか。三次元DDがこれからの伸びしろにこそエールを送りたくなる未分化という宝石であるのに対し、三次元KUROFUNEは既に実績のある、人格的にも固まった感のあるキャスティングです。二次元のほうはまだ十代ということでこれからな子な気もしますが…しかしコンセプトが、アイドルというよりはアーティストに寄せてあるような気がします。
だから不安なんです。実はこれからDDが刺激を受けていくライバルユニットというのは複数構想されていて、KUROFUNEはその第一陣でしかなく、DFのなかで脇に追いやられていくのではないかと…。DFの核になりえない、彼らはいったい何なんでしょうか?
ネガティブな導入になってしまいましたが、そちら様から見た、DFの中でのKUROFUNEの位置付け、またKUROFUNEの「アイドル」としての魅力とはなにか、お話しいただけたら幸いです。
長文失礼致しました。

あまりにも熱意に溢れたお題だったので、そのまま掲載させていただきました(お嫌でしたらご連絡ください、取り下げます)いやもう本当、このお題をくださった方とお話させていただきたい。その前に握手を求めたい。こんなに熱と愛にあふれたファンがいるクロフネは幸せ者だ……

さて、本題に入ります。前提としてなんですけれども、私がドリフェスの世界に飛び込んだ時、そこには5人のアイドルしかいませんでした。クロフネはこのPRJが始まってから約半年後に満を持して登場、もとい来襲したんですね。だからどうしても自分の中では初期ほどのインパクトを持ってはいないというところが事実です。感情どうこうを抜きにして、それは事実ベースとしては変わらないということだけ先に書いておきます。

私は、ドリフェスは『いろんな人の生き様』の物語だと思っています。この話の『中心に設定されている人』という人は実はいなくて、逆に言えばそれは『全員が中心になり得る』ということだとも思っています。語り部や視点こそ奏に設定はされているし、奏と出会ってディアドリもクロフネも変わって行くというストーリーになってはいるけれど、でもここで一つ鍵になってくるのは、アニメでは『奏と出会う前』のことも描かれているということ。慎は圭吾とケンカ別れのようになってしまったことを後悔していた、純哉は時にストイックなまでにひたすらにアイドルを目指していた、いつきはアイドルと学業との間で迷っていた、チヅはユヅとの確執があった。そして圭吾は子役としての過去に捕らわれていた、勇人は一期でこそ描かれていなかったけれど、『誰か』の面影を探していた。それが、奏がぽんと入って話が動いたことで、それぞれの抱えていたものが一つずつクリアになって行く様が描かれてたのが一期でした。

アニメの一期が終わろうとしている時、『この話どうやって畳むんだろう?』って思ってたんですよね。もちろんその時は二期があるとは思ってなかったからとにかく『畳む』ことしか考えてなかったので、ディアドリとクロフネが同率優勝で同時にデビューとかそういうことかな、と思っていました。それが、フタを開けたらディアドリの優勝だった。これには正直めちゃくちゃビックリしました。なぜかというとアニメを見るまで、私はずっと『クロフネはディアドリの先輩』だと思っていたからです。けれど、実際にはそうではなかった。それどころか、デビューの順番としては後輩なんですよね。もう字面がパワーワード過ぎる、『クロフネはディアドリの後輩である』という字面が。そういう展開で、ディアドリが好きな人もクロフネが好きな人もビックリさせたってのがアニメの一期だったのかな、と今になってしみじみ思います。そして二期への布石が11話から最終回にかけて描かれていた。これは『クロフネクロフネたらしめる』ための支度をしているんだろうな、と感じました。一期でクロフネが勝ってしまったら、もしくは同率優勝してしまったら、見ようによっては『ぽっと出のアイドルが…』と納得しない人もいるんだろうな、と。黒石勇人と風間圭吾という人物をより深く掘り下げるために一期は、そしてディアドリへの敗北は絶対に必要なストーリーだったのだと思います。

個人的にも、まだ知らない彼らの持つ『感情』を二期で知れることがとても楽しみです。クロフネについては未知なことがまだまだたくさんあって、それを一つずつ知れることがすごく楽しいし嬉しい。それが、今のクロフネの魅力だなあと私の目には映っています。アニメにおいても、アプリにおいても。めちゃくちゃ華やかに見えるあの二人が初めての敗北を知って、これから『アイドルとは何か』を学んでいく。だから、『アイドルとして』の彼らの魅力が表に見えにくいのはある意味仕方ないのかなあ、とも思います。特に勇人は今まで自分の『歌』で人を魅了してきていて、圭吾もその歌や考え方に共鳴したからこそ『演じて』までも彼と組むことを決心した。けれど、だからこそかな、二人ともまだ『アイドル』としての考えとか演じ方みたいなものをほとんど知らない。一期で描かれていたのは、ディアドリとクロフネの『アイドル』への向き合い方の違いだったのかもしれないな、と改めて思います。勇人は、最終回で純哉に問いかけられて初めて『自分のやっていることは"アイドル"ではない』と気づいたんだろうなあ、と。だから、一期での『アイドル』としての彼らの活動は、言ってしまえばまだ始まってすらいなかったのかもしれません。

そして三次元についていえば、リアドリが持つ『原石感』のようなものは確かにリアフネにはあまり無いなあ、というのが率直な感想です。それは単純に芸歴や年齢がそうさせるところもあるし、見ていて個人的に思うのは彼ら二人の性格がそうさせてるところもあるのかな、と。二人ともめちゃくちゃ面倒見良さそうだし、後輩に好かれそうじゃないですか…お兄ちゃん感ある…。けど、あの二人について言えばそれでいいんだろうなと思います。同じくらいフレッシュな人を二人クロフネにあてがったら、本当に有り体な言葉で言えば『ケンカする』んです、ディアドリと。ここからはより個人的な思想とか意見が入ってくるんですが、クロフネのあのキャスティングは『わざと』なんだろうなあ、と私は思っています。きっと、やろうと思えばリアドリと同い年くらいの俳優さんをキャスティングすることはできたんですよ、だってあの事務所ですから(謎の信頼感)。けれどそうはせず、敢えて芸歴も長くて年齢も上のあの二人を選んだ。しかも記憶が確かなら公人さんはご指名だったはずなんですよね(ご指名というか、”こういう仕事があるからやってみない?”みたいな)そして、その相方として年齢やキャリアの近い株ちゃんさんをオーディションで選んだ。ここで興味深いのは、リアフネ二人の間に乖離はあんまりないところです。どちらかが飛びぬけた芸歴を持ってるとか年齢がめちゃくちゃ離れてるとかじゃなくて、『タイプは逆だけど何となく似てる二人』だなあと思うし、何となく『二人で一セット』感がすごく出ている。このキャスティングって、リアフネの二人がリアドリの五人に『背中を見せる』ためなんじゃないかなあと思うのです。これは私だけかもしれないけれど、七人が同じくらいの距離感だと『ただのアイドルグループ』と似通ってしまうような気がします。そうなると、ドリフェスというPRJの中ではなく対外的に差異化するのが難しくなってしまう、特に三次元においては。だからわざと先輩にあたる二人をキャスティングしたんじゃないかなあ、と思います。もちろん偶然かもしれないし、むしろそっちの可能性の方が高いけど。笑

だからもしかすると、私がクロフネを先輩だと思っていたのはキャストのお二方を見てミスリードされていただけで本当はあの七人は『イコール』なんじゃないかな、と思います。アニメの中でこそディアドリが先にデビューを勝ち取ったけど、どちらが上とか下とかではないんだろうなあ。この考え方自体が既にミスリードされている可能性もあるけれど、私はやっぱりドリフェスって『ディアドリとクロフネの物語』だと思うのです。クロフネがいなければディアドリは結成されなかったし、逆にディアドリが結成されなかったらクロフネはあっさりデビュー出来ていただろうし。でも、そうだったらきっとそれって今の自分たちが見たいドリフェスじゃないんですよね。まったく違う話になってしまうんだろうなあと思います。

ここからはこのお題をくださった方への反論のようになってしまうのですが(悪意はまったくないですよ!)個人的にはクロフネがアーティストに寄せているというのはあんまり感じないかなあ、と思います。というのは、世の中には『いろんなアイドル』がいると思っているからで。某事務所を見れば一目瞭然で、『わちゃわちゃしてる』『爽やか』『華やか』『オラついてる』『中性的』『なんかいつも脱ぐ』みたいにいろんな人たちがいるじゃないですか、特に今のこのアイドル戦国時代。そこでディアドリに寄せて爽やか、キラキラ系のグループをもう一つ作ったところでその差異化ってめちゃくちゃ難しいんじゃないかな、と思うのです。一人一人のキャラ付けでどうにかしようとしても限界はあるし、ましてクロフネは二人だし。だとしたら思い切り真逆の、時にチートにすら見えるくらいのコンセプトを以てユニットを作り上げて行く方が見ていても分かりいいし、『私はディアドリ派』『私はクロフネ派』みたいな楽しみ方もできるんだろうな、と思います。特に『応援する』というコンセプトが根底にあるこのPRJだからこそ尚更、同じタイプのアイドルを二つ用意しても、ファンの取り合いになってしまうから。あとは『アーティスト』という定義づけが難しいんですけど、自分としては『アーティスト=自分で作詞作曲する人』というイメージが強いので、そういう意味ではディアドリもクロフネも今のところはイーブンなんじゃないかなあと思います、二組とも作詞しかしてない的な意味で。あれ…自信無くなってきたけどアライバルの作曲は勇人さんじゃない…よね…?

そしてもう一つ、『実はこれからDDが刺激を受けていくライバルユニットというのは複数構想されていて、KUROFUNEはその第一陣でしかなく、DFのなかで脇に追いやられていくのではないか』という点に関しては、私は今のところ明確にNOだと言い切りたいです。もちろん二期やこれからの展開を知らない今だから言えることだというのは分かっているけれど、『これまでのことを知っている』からこそそうでないと言い切りたいし、そうだと信じたいし願いたい。ライバルユニットもそうだけど、ルーキークラスの子たちも続々出てきていますよね。でも、今の時点でキャスティングがされているのは7人しかいません。それって、これからPRJを発展させていく段階においてはものすごく重要なことなんじゃないでしょうか。今の時点で声が付いている、中の人が動いているってことは、これから先他の子たちがキャスティングされたとしても『これまで動いてきた分の大きなアドバンテージがあること』とイコールだと思います。歌を歌っていること、ダンスを踊っていること、そしてその役を実際に演じていること。登場が遅かった分、リアフネに対してリアドリがいくらかのアドバンテージを持っていることは事実です。でも、これからドリフェスというPRJがどんどん大きくなっていくとしたら、この7人が中心になっていく、核となって動かしていくことは確約された約束のようなものだと思うのです。もし『クロフネは第一弾のライバル、ゆくゆくは他のライバルも出てくる』という設定だとしたら、一期であんな風に強烈な印象を残すような登場のさせ方もしなかったし、もっとあっさり勝ってたかもしれないし、十一話みたいな話もなかったかもしれない(あの話は『どうしてもクロフネに勝ちたい』という気持ちを表現するためにまるまる一話使ったと思っているし、それだけクロフネが越えられない壁として設定されていたんだとも思っています)

『リアフネはリアドリにとって芸歴としては先輩である』というのは周知の事実だし本人たちも別に隠そうともしてないけれど、ひとつだけ私たちが(というか私が)忘れがちなことがあって、それは『スタートの時点ではリアドリもリアフネも声優の仕事はみんな初めてだった』ということです。誰かがアドバンテージを持ってるわけでもないし、そこに先輩とか後輩の壁はなかった。ヨーイドンで始まって、一緒に切磋琢磨してきたのが、今のリアドリとリアフネです。そういう点では、何回も同じことを言うようですがやっぱりあの七人は『イコール』だと思います。どうしても『五人と二人』という括りで見てしまいがちだけど、『声優としての一人と一人』の組み合わせで見れば経験も力量もほとんど同じなんじゃないかなあ、と。『2.5次元アイドル応援PRJ』とは言いますが、二次元と三次元の間に『差』があることは当然のことだと思います。繰り返すようになりますが、特に三次元の芸歴においては実際にリアフネとリアドリの間には差があるし、なんならリアドリ間にだってあります。けれど『二次元のディアドリとクロフネを演じるに当たって』の差はない、とやはり思うのです。このお題をくださった方は『DFの核は間違いなくディアドリ』とおっしゃっていましたが、私はそこに『DFの核は間違いなくディアドリとクロフネ』という二人のことを付け加えたいし、『クロフネもまたDFの核であるし、核になり得る』と言い切りたいです。

今の、というか『今日』のドリフェスは、何もかもがまだベールに包まれているタイミングです。二期の放映時期もまだ発表されていなければ、どんな話になるのか、誰が中心になっていくのかという話も出ていない。だから、明日にでも上記に書いたような私の意見がまるっとひっくり返される可能性だって大いにあります。『アイドルに終わりはない』というのは村野監督の言葉ですが、ドリフェスの世界はまさに今始まったばかりで、終わりどころか導入部分すら抜けきってないのかもしれません。だから、ディアドリが核になるとかクロフネは脇に追いやられるかもしれないとか、そういうことももしかしたらすべて杞憂というかいい意味で裏切られる日が来るかもしれない。何なら二期の半分はクロフネに割かれる可能性だってあるし、ディアドリがクロフネと肩を並べて歌うシーンが描かれることもあるかもしれない。そんな『可能性』の話をするのって、どんな風に転がっていくか分からない話をああだったらいいな、こうだったら楽しいな、って色んな風に想像するのって、すごく楽しくないですか。色んな可能性が転がってて、想像もしえないような、時に想像を超えるような未来がわーって広がってるのって、すごくわくわくしませんか。

なんだろう、何だか私情というか個人的な感情がだんだん入ってきて最終的にめちゃくちゃ感情的な文章になってしまったような気がするんですが(※いつものことです)、私はクロフネもやっぱりドリフェスの『核』に違いないと思っています。だったらディアドリと同じペースでCD出してよ!とかMV作ってよ!と思わないこともないけど、でもそれをやったところで同じ売り出し方したって仕方ないもんね…とも思う。わざと差異化しているのであれば、それに乗っかって楽しむのが一番心情的にも楽だし楽しいんじゃないかな、と思います。そして自分としては、こんなにクロフネのことを掘り下げて考えたことがあまりなかったので、新しい発見があったりああそうだよなと思うことがあったりしてとても刺激になったし今まで使わなかった部分の脳をフル回転させた感じがあります。笑 

そんなわけでまとまりのないままですが『二期でのクロフネの活躍、そしてそれに伴う彼らの見たことのない表情が今から死ぬほど楽しみです』というあまりにも普通な感想でこの話を〆たいと思います、考え甲斐のあるお題本当にありがとうございました!あと『どっぷりKUROFUNEにはまってしまった…乗船員?開国された人?プリンセス?』という表現にめちゃくちゃ笑いました、個人的には『乗船員』を推していきたいです。響きが最高すぎるでしょ、Twitterのプロフィール欄に『開国された乗船員』って書きた過ぎるでしょ……