Thirsty Thirty

生活、ときどきオタク

『1年』の話

気が付けば4月、新年度も始まりました。歳をとればとるほど1年って早いなあと思うと同時に、今年の年頭までずっと週スパンでの仕事をしていたので余計に時間が早く過ぎていっていたんですが、気が付けばDearDreamもデビューしてから1周年を過ぎていました。2016年3月16日、『NEW STAR EVOLUTION』が発売してから1年、本当にいろんなことがあったなあと思います。

最近の雑誌を読んでいてすごく興味深いなあと思うことがあって、それは彼らが『過去の自分たちを振り返るような発言をし始めた』ということです。1年経つということは12か月の間に起こる様々なイベントを何かしら経験したりしなかったりするということで。『元々予定に入っていなかったようなもの』も『予定していたけれど暗礁に乗り上げたもの』もあるだろうけれど、それも含めて一通りのことを経験したということでもある。1年経ってその足跡を振り返ったような発言が出てくるのが、ああ1年という月日を歩いてきたんだなあ、としみじみ思わされるのです。一番びっくりしたというか、そうだったんだ、と思ったのがSODAのそーまくんの発言です。

『結成当初はなかなか敬語が取れなかったりしたけれど、(後略)』

これ結構個人的には驚いたことで、オーディションで入ってきたかおるくんはともかくとしてもそれ以外の4人は年齢も近しいし面識もあっただろうに敬語だったんだ、というところにビックリしていて。とは言いながら芸歴にはかなり開きがあるし、たとえばミゾタクは映像、まさきくんとそーまくんは劇プレ、トミーは外部舞台、ってそれぞれフィールドが違うところもあったからどこか少しずつ距離があったのかなあ、とも思ったりします。でも確かにそーまくんはまさきくんに対して敬語だったよね…めちゃくちゃビックリしてる……。加えてかおるくんはこのPRJに際して一人だけ新しく入って来たというのもあって最初はやっぱり距離があったのかなあ、とも思います。自分もそうなんだけど、例えば仕事とかでいくら年下でも自分より先に会社にいたらその人は自分にとって『先輩』だから敬語を使うし、不遜な態度は取れない。でも彼らは多分そこが違っていて、先輩・後輩ではなくて『仲間』としてチームを組んで行かないといけないというところがあったのかなあ、と思います。そこに変な上下関係が見えてしまうと、一気に偽物みたくなっちゃうしね。

もう一つ興味深いのがMYSTARのインタビューでミゾタクが語っていた、

(2015年のAGFで)あの頃はグループでっていうよりバラバラで活動しているってイメージが強かったです。

という言葉です。本来ならこの文章の前に「今だったら」という仮定の話があるのですがそれはぜひご自分の目で確かめていただきたく。このエピソードでふっと思い出したのは、ハンサムのことでした。少し前の記事で『ハンサムは普段個人で活躍されている俳優さんが集まるイベントだ』というような趣旨のことを書いたんですが、最初の彼らもまさにそんな感じだったのかな、と。きっと最初のAGFで存在していたのは『DearDreamという5人のグループ』ではなく『5人の個の集まり』で、彼らとしてもグループという意識は希薄だったのかな、と思います。その後にそーまくんも言ってますが、けれどそれってある種仕方のないことだとも思うしその主張に納得もする。アフレコもまだ、キャラクターのこともよく知らない、という状態でじゃあいきなり『はい今日から君たちグループね』と言われて柔軟に対応しろっていう方が難しいよねえ。

ニュースターはDearDreamが結成してから約半年後くらいにリリースになって、その辺りで多少グループとしてのまとまりが出てきていたように見えてはいたんだけど、本人たちが言うところには『団結力が出てきたのはファンミ01の辺りから』というのもなかなか面白くて。最初のAGFからファンミ01の間にはニュースターの発売、AJ、行脚、とイベントがそれなりにあったにも関わらずそんなだったんだなあ、と思って読み進めて言っていたらミゾタクがこんなことを言っていました。

それまでのイベントは、各々頑張ることで精一杯でした。

そう言われてああ確かにそうだなあ、と思ったのは、そこまでのイベントって『5人で何か行動する』ってことが極端に少なかったんですよね。AJと、行脚のラストの渋谷と新宿メイトのお渡し会だけ(あとはCDリリースで各店舗にサイン行脚したやつ)。かつ、最初の行脚はそーまくんがファンミ02で語った通り『地方では人が集まらなくて悔しい思いもしていた』となると、そういう悔しさを通じて少しずつまとまってきたのかな、とも思うのです。ファンミ02で何回も『ファンミは僕たちのホーム』と言っていたのは、その直前のANIMAX MUSIXのこともあったと思うけど、一番初めに『DearDreamがグループとしてまとまるきっかけとなった場所』でもあったからなんじゃないかなあ、とも。確かに、いくら若いから~とか男の子だから~ってのがあったとしても『グループ組んだ!CDも出した!俺らこれから仲間として頑張ろうぜ!』ってそんなにすぐにはならないか……そうか……

そして、ファンミを始め最近では雑誌や色んな所でも語られるようになったANIMAX MUSIX(以下AM)。ファンミ01が一つ目の大きな山だったとしたら、DearDreamにとってAMは二つ目の、一つ目より圧倒的に高い山だったんじゃないかな。それまではどちらかというと『対面する絶対的な数は少ないとしても、ほぼ全員が自分たちのファン』だった現場から、一気に『対面する絶対的な数はとても多いけど、ほとんどが他の人たちのファン』という現場にぽんと放り込まれて、なおかつかなりの男現場、知名度も他の人たちに比べると圧倒的に低い、というのは彼らにとってもすごく心細いアウェー感があったんだろうな、と思います。私はAMの放送を見られなかったのですが(CATVの契約間に合いませんでした……)悔しそうな顔が一瞬映ったと聞いて、もしそれがわたしの認識違いではなかったとしたら、彼ら自身もどうしたらいいかきっとずっと迷っていたんだろうなあ、と思います。本当に、身もフタもない言い方をしてしまえばAMへの出演は『大人の事情』がいくつか絡んでいたんだろうなあと思っていて、でもそれにNOを言えるかと聞かれるとそんな選択肢はきっとなかった(特にAMの開催日はアニメの放映真っ最中だったし、そのチャンスを自ら蹴るとも思えないし)だから、そんなある種逆境の中で『誰よりも盛り上がらせたい!』って気持ちを持ってあれだけのパフォーマンスをした彼らは本当にすごいと思うし、それを『悔しい』『反省した』『まだまだだって思った』と言い切れるのもすごいと思うのです。

ファンミ01、噴水広場、AM、リスウフ、ハンサムと『DearDreamとしてパフォーマンスする機会』が圧倒的に増えたのが昨年の後半で、そんな中で『もっとお客さんを魅了するにはどうしたらいいか、もっといいものを見せるにはどうすればいいか』を考えてきたんだろうなあ、と彼らの声を追っているととてもそれが伝わってきます。それに合わせて、きっと彼ら自身も『5人の個』から『DearDreamという1つのグループ』に変わって行ったんだろうなあ、と。それはもちろん本人たちが言うところの『365日のうち370日は一緒にいる』と言うほどの濃密な時間がそうさせているってのもあると思うけど、なによりも彼らが『グループであることの意味、意義』を探し始めて、その答えを少しずつ見つけ始めたからなんじゃないかな、と思います。二次元のDearDreamがそうだったように、三次元のDearDreamも最初から『グループ』だったわけじゃなくて、同じ時間を共有するうちに同じ方向を向き始めて、どことなく開いていた距離感が少しずつ縮まっていったんじゃないかなあ。

個人的には、この間の行脚ファイナルで半年ぶりくらいにそーまくんと握手させてもらったんですが自分の記憶の中の彼とだいぶ変わっていて。前はどことなく一歩引いている感じがあるというか、いまいち熱を感じにくい子だなあと思っていたことすらあったのですが、行脚で話した時に『ああものすごく変わったなあ』と思いました。うまく言えないんだけど、悪い意味でなく肩の力がすっと抜けて、すごく緩んだ感じ。去年の噴水広場の時も同じようなことを思っていたんだけど、その時ともまた違っていて。なんだろう、応援とか声援とかを『受け止める余裕』みたいなものが彼の中に生まれたように見えます。勝手に応援しときながらこういうことを言うのも何だけど、そういうのって時に負担になるってこともよく知っている。だからこそ、その変化がとても嬉しかったんです。勝手な思い込みだとは分かっているけれど、もしかすると彼にとって『ドリフェスが自分のホームになった』と思えるようになったからなのかな、そうだったら嬉しいな、と一ファンとしては思っています。

もう一年かと思うと同時に、まだ一年しか経ってないのか、という気持ちもあります。厳密にはCDデビューまで半年のタイムラグがあるからDearDreamとしては一年半の時間が流れているのだけど、それが『長い』のか『短い』のかは分からない。一年半が経った今、当初予定してた地点に彼らがいるのか、それよりも進んでいるのか、まだまだ届いていないのか、それもファンには分からない。けれど確かなことは、彼ら5人が『DearDream』というグループを大切にしていて、自分の分身であるキャラクターにとても愛情を注いでいて、それを応援しているファンの方も向いてくれているということなんだと思います。もっともっと大きくなってほしいし、もっともっと見たことない世界を、風景を見せてほしい。願うだけではどうにもならないから送れるだけのエールを送りたいし、可能な限り長く応援させてほしい。そして何より、そう思える人たちでいてくれることが嬉しいし、とても誇らしいなあ、と思うのです。