Thirsty Thirty

生活、ときどきオタク

彼の超えてきた二つの『点』の話

ようやっと届いたハンサムを見てあーーー年末最高だったわーーーと思ったり今年も絶対やってほしいし出てほしいと思っている私です。ドリフェスじゃないところの彼らのキラキラ感……すごい……まぶしい…。さてそんなわけで今回もお題をいただきました、どうもありがとうございます!

いつもブログ拝見しております。
早速ですが、質問させて頂きます。
富田君に関して、この作品や、出来事がターニングポイントだったのではないだろうかと思うことがあったら、教えて頂きたいです。
例えばですが、少し前の富田君ってハロウィンで仮装しちゃう感じの男の子だったのに、今はそういう事をしなそうに見えます。
なので、富田くんのファンの方だから感じるものがあったら知りたいと思い質問させて頂きました。

ちょうど今オーバーリングも公演中で、わたしもつい昨日観に行ったんですけどまた新しいところを見せてきたなあと思ったところです。トミーに関しては半年くらいのスパンで『新しい表情』を見せられているような気がするのだけれど、オーバーリングのトミーもまたこれまでとは違っていて、改めてその振れ幅すごいな…と思いながら見ていました。なんだろうか、言うのが難しいけど、彼はとても『いい役者さん』だなあと思います。ハンサムのDVDの最後で泣きそうな顔をしながら『いい役者になることが最大の恩返し』と自分で言っていた、その道をしっかりと歩んでいるんだなあ、となんだかとても嬉しくなりました。

さて、お題で戴いていた『ターニングポイント』でいうとわたしは2つあると思っていて、ひとつは『BROTHERS CONFLICT ON STAGE!(ブラステ)』、もう一つは『ドリフェス!』なのではないかと感じています。とは言え、"ターニングポイント”としていうと多少意味合いが異なっているとも思う。前者は『きっかけ』で、後者は『成長の糧』のようなものなのかな、と。うーーんうまく言えないけど、ブラステに出たことで『見つかった』んじゃないかなと思うんですよね。わたしみたいに、ブラステで初めて彼のことを知ったっていう人が圧倒的に多そうだな、と。そして、そこからドリフェスに行ったことでそれまでとは違う層、例えばアニメやゲームからドリフェスに触れた人たちの層にアプローチをかけて知ってもらったことで、さらに成長したんじゃないかなあと思うのです。

ブラステは、このブログでも何度か書いたことがあるんですが2014年の夏に初演、2015年の春に2と初演の再演、そして昨夏にファイナルを迎えて完結しました。初演からファイナルまでキャストが変わることなく(ファイナルはお一方出演できなかったけど)続いていて、約3年間同じカンパニーで、同じくらいの規模感で続けられたのは彼にとっても大きかったんじゃないかなあと思います。本人も当時のブログに描いていましたが、彼にとって朝日奈風斗という役は『初めて役作りをした役』だったそうで。

わたしは、役作りをするということは『自分ではない誰かを内面化すること』であると思います。内面化するということはその『自分ではない誰か』の思考や行動をミラーリングすることで、そのためには色んなステップを越えていかなければいけない。それが、上のブログにもあるような『作品を片っ端から見たり読んだり聞いたり』することに彼の場合は繋がったんだと思うし、それは間違いではないし、むしろ唯一の正解なのではないかと思います。

ブラコンはアニメ、ビジュアルノベル、CD、ゲームとかなり多メディアに展開していたけれど彼の演じていた風斗というキャラは全メディア共通して設定がまったくブレなかったんですよね。ツンケンしていて分かりにくいけれどとても愛情深い人間で、本当は弟気質があるのに兄たちへの反骨心があるからから素直になれない子。さらに言えばこの風斗という役は原作でも一二を争う人気の高いキャラで、舞台化するという発表があった時点で『風斗は誰がやるのかな』という声が上がっていたくらいでした。いざふたを開けてみたらそれはトミーで、良くも悪くも『知られていない』人だったわけです。これは結果論でしかないけれど、これはものすごくラッキーだったのではないかと私は思うのです。これは私の意見ですが、知名度が高い人はそれなりに『評価』が付いてしまうと思っていて、良くも悪くも『ああ、あの人ね』となることがある。それは役に関わらずで、時によっては『あの人が演るんだったら観に行かなくてもいいかな…』となってしまうことすらある。けれど、ブラステの初演が発表された時に知名度が高かった人って12人の出演者のうち3~4人しかいなかったし、ほぼ初舞台です!みたいな人もトミー含め同じく3~4人くらいいて、なおかつ『2.5次元モノの初演』だったわけで、さらにいえばその主催が原作ありきの2.5次元モノに初めて着手するという、めちゃくちゃバクチの舞台だったのです。

そんな中で、ほとんどが年上だけど年齢が近い人も多い、舞台上全員男性だけ!という現場にポン、とトミーは入った。さらに言えば初演の風斗は結構な『鍵』となる役だった。くらいついて行ったんだろうなあ、と思います。ちょうどその頃高校を卒業した直後で少し自由に動けるようになったタイミングだったろうし、『初めて役作りをした』というだけあってまっすぐに風斗という役に向き合ったんだろうな、と。それが、初演が終わった後からの舞台出演ラッシュにもつながって行ったんじゃないかなと思うし、これはあくまでも予想だけど彼自身が『腹を据える』きっかけにもなったんじゃないかな、と思います。何と言っても、初演の初日が終わった後にTwitterに溢れていた感想がものすごかった。自分のTLと記憶だけがソースなので正確なものをお見せすることができないのですが、『風斗くんがいた』『あの子やばい、すごい』という好意的なものがほとんどでした。彼が悩みながらも向きあった役を大勢の人が高く評価していたし、きっとそれは色々な形で彼には伝わっていたんだと思います。一番強烈に覚えているのは、日替わりEDの風斗回、金曜のソワレだったんですけど当日券抽選に4~50人並んだという話ですかね……どんな大激戦だったんや…と思うけれど、それは多分風斗の人気が高かったこともあるけれど、そのファンの人たちがトミーの演じる風斗を『認めた』からこそなんじゃないかな、とも思います。

そしてそこから深夜高速、ブラステ2と再演、碧旅、十五少年、ミラステ、と濃密に演技をしていく中で発表されたドリフェス!というPRJへの参加。これももう何度もいろんなところで言っているのですが、最初は『なぜ?』という気持ちの方が大きくありました。これまでずっと演技一本でやっていた人がアイドルとは?と思ったことをとても覚えています。けれど、今はまだ仮定というか予想の範疇を出ないけれど、トミーもオーディションを受けていたんじゃないかな、と思うのです。かおるくんが受かったオーディション(外部向け)のものとは別に事務所内のオーディションを設定されていたのは各所の発言で分かっているんですけど、トミーがそれを受けていたという明確なソースを目にしたことがなくて。けれど他の人たちが選ばれている過程を見る限りトミーがご指名だったとはちょっと思えないんだよなーーーということでここら辺は9割方の確信と1割の予想で読み飛ばしてほしいです。笑

でも、オーディションを受けていたっていうのはもちろんスタッフさんの勧めもあるとは思うけれどそこには確かに『自分の意思』があったのだと思うし、もしかするとそこである程度の心づもりはあったんじゃないかな、とも思います。かおるくんが受けてたオーディション要項の中にも『※キャラクターの世界観にあわせた衣装の着用がマストとなります。』と書いてあって、そりゃゲームやアニメのPRJなんだからそうだよな、と思うけれど最初からそれを明言されていたものを『えっ!?知りませんでした!』と言うことはないだろうし。なので、アニメのPRJに参加することも、そこからの仕事が歌やダンスが中心になるだろうことも分かってたんだろうなと今となっては思います。それが本意か不本意だったのかは、またちょっと別の話になってしまいますが。

わたしが『ドリフェスは二つ目のターニングポイント』と思う理由の一つは、彼の置かれている人的環境の変化が挙げられるからです。ブラステのくだりでも書いたとおり、それまでは年齢的にも役的にも年下としてまとめられることが多くて、キャリア的なものもあってかあんまり積極的に前に出てくる印象が無かったんですね。アフタートークで『もっと…もっと喋ってくれ…!!』と思ったことも数知れず。笑 それが、ディアドリという『横並びの5人』で活動し始めた頃から少しずつ変わってきた気がします。もちろん先輩に気を使う、立てるというところは昨日のオーバーリングを見てもああ変わらないなあとと思ったけれど、例えば配信やラジオやイベントといったようなところでは、積極的に前に出ていくようになったし、天性の明るさみたいなものがとてもはっきりと輪郭をもって浮かび上がるようになった。言い方はものすごくアレなんですけど、ブラステで『生まれた』赤子がドリフェスで幼児になったような気持ちです。笑 

そしてドリフェスでのお仕事が中心だった去年、彼には二つの大きな『変化』があったのだろうなと推測されます。プライベートなことだし彼自身も明言はしていないので掘り下げるつもりはないのですが、ぽろぽろとあちこちのインタビューやラジオでの発言を聞いていると、色んなものが変わったのだろうなあ、と。それが、二つのターニングポイントを過ぎた上での彼の決意だとしたら、ああ本当に彼はこの世界で、役者として、そしてアイドルとして生きていく『覚悟』ができたのだろうな、と思います。鶏が先か卵が先かではないけれど、わざと先に退路を断ったのかもしれないし、もしかするとその逆かもしれない。けれど、この二年三年が彼にとってとても大きく長い月日だったことは言うまでもなくて、その期間に出会った人たちが彼に多大な影響を与えているだろうこともやっぱり言うまでもない。そして、これは半分希望も入っていますが、特にそーまくんからの影響は大きかったんじゃないかな、と思います。年下で、一人で上京してきて、色々な『初めて』の中で時に孤軍奮闘している彼の姿はきっと、トミーにも何らかの心境の変化をもたらしたんじゃないかな、と。この辺りは1stLiveのビジュアルブックに詳しいのでよろしくお願いいたします(突然のダイマ)

一つ、最近とても驚いたのは、トミーのボールルームへの出演でした。ドリフェスがある中で他のアニメに出演することにも驚いたし、何と言っても『トミーが』出ることに一番驚いた。贔屓目に見てもまだ彼らが声優としてキャリアがあるとも、スキルがあるともとても言えない中で選ばれたこと、彼がドリフェスという世界の『外』に出たこと、そして何より『アニメの方へ舵を切った』ことにも。けれどそれと同時にオーバーリングも走っていて、そちらの方だけに舵を切ったわけでもないことも分かる。きっと『両輪』なのだと思います。声優として活躍する彼と、俳優として活躍する彼が両輪で走っていくようなイメージ。

彼を見ていてとても興味深いなあと思うのは、これまでの流れと逆を行っていると感じるところです。これまでは『声優が顔出しして色々なことをやる』という流れが大きかった。最近の、いわゆる『若手男性声優』さんがまさにその流れで、自分のTV番組を持ったり配信番組を持ったりしている。けれどトミーはその逆で、『もともと声優として活動していなかった俳優が声優として活動し始めて、けれど変わらずに舞台や映画にも出ている』という流れ。大河元気さんがまさにそういう感じかなと思うけど彼ほど2次元、2.5次元には寄っていないなあとも思うので、異色というか『新しい』ところにいるなあ、としみじみ感じます。

 とは言え、昨日見たオーバーリング・ギフトのトミーの演技もやっぱりとても良くて、またこれまでと違う役どころだったからってのもあるけれどすごく真っ直ぐな、とても柔らかい演技で。どんどん広がっていく彼の役どころを見ていると「あ~~~やっぱりトミーの演技好きだーーもっと見たいわーーー!」って思います。そういう風に思わせてくれるような人に出会えたのはすごく幸せなことだなあと思うし、そういう人のいるグループを応援できてること自体が奇跡のようなことだなあとつくづく思う。これから彼は、彼がいるグループはどういう道を歩んでいくんだろうなあと思うとすごくワクワクするし、やっぱり楽しみだなあと思ってしまうし、冗談でよく『ドリフェスは光』って言うけれど、やっぱり誇張なしで光だと思うんですけどどうですか……。