Thirsty Thirty

生活、ときどきオタク

彼らの『軌跡』の話

遅くなりましたが、明けましておめでとうございます!昨年このブログを始めてから約1年、たくさんの方に読んでいただき本当にありがたいことです…。今年も気が向いた時に気が向いただけ書いていきたいなと思っておりますので、どうぞ変わらぬご愛顧をよろしくお願いいたします!

さて、少し話は戻りまして昨年末、『勢いだけじゃない7人の軌跡』というドキュメンタリーが放映されました。11日までアニメイトチャンネルで無料で見られるからいいからみんな見てくれ。

わたしは、このドキュメンタリーを見ながらずっと『なぜ今これを見せてくれるのだろう』とずっと思っていました。ドリフェスは、まだ終わっていないPRJ。それどころか、この番組が放映された約2週間後には彼らが言うところの『一つの集大成』であるところのツアー初日が始まるタイミング。見ようによっては『振り返り』のようにも思えて、敢えてこれを『今』流したのはどうしてなんだろうなあ、と思っていました。

けれど、時間が経つにつれて気づいたのは『今じゃないと意味がないもの』だからだったのだ、ということでした。大前提としてこのPRJは『成長』がモチーフになっていること、そしてそれは2次元も3次元も同じであるということ。今ですら『ああそうだったねああいうことあったね、あの時彼はあんな風に言ってたよね』と懐かしむ事があって、そこには往々にして『成長』というものを感じられる物事がある。特にこの番組の中で語られたのはマイナスなことも多く、できなかった、自信をなくした、迷っていた、そんな言葉もたくさん出てきます。けれど私たちは『今』を知っているから、それを額面通りには受け取らない。そして、彼らはこれからもどんどんそのマイナスをバネにして飛び上がっていくという確信があるから、『今』でないといけなかったと思っています。

オーディションを振り返って、そーまくんは『人が多かった』と言っていました。もちろんそれは彼の感想だけど、それだけ大掛かりなPRJであったことが分かります。審査員席にいるアミューズバンダイバンナムランティスは今も中心となってこのPRJを動かしている会社だし、写り込んでいるスタッフさんは現場でよく見る方ばかり。それだけいろんな大人が『本気』で作り始めたPRJで、5人が選ばれてDearDreamが結成されたというのはやっぱり奇跡だなあと思うのです。映像を見る限りだと劇プレ組、一般、同級生はそれぞれ別にオーディションされていたのかなと思うんだけど、合格発表直後に5人が顔合わせしたというのは実はものすごいことなんじゃないかなと思っているし、そこで足並みを揃えるという狙いもあったのかな、と。全員同時に合格が決まった、ひどく新鮮なタイミングで『この5人がDDです』と顔を合わせられたのは幸せなことなんじゃないかなあ、と。

合格が決まって『ホッとした、嬉しかった。ダンスと歌に照準を置いて本気で向き合っていこう』と言ったまさきくん。別のインタビューを読むとちょうどその頃仕事に対しての自身を失っていた頃と重なるとのことで、ドリフェスというPRJがなかったらもしかすると彼の道は違っていたのかもしれないなと思っています。彼の演技を見るにつけお芝居うまいなあ、ちゃんと力のある人だなあと思っているので、もしかしたら芝居一本になっていたかもしれないなあ、と。

あとこのパートで気になったのは監督がそーまくんを評して『この子はイケる』って思ったというところで、おそらくその時点で彼がセンターになることが決まったんじゃないかな、と。もちろんそれ以外の要素が多いだろうことは分かってるけれど、そんな風にオーディションの時点で誰かを魅了することができていた時点で彼は疑いようもなく『センター』だったんだろうなあ、と思います。あともう一つはWMSKの立ち位置が逆なこと。トラシグが今と同じだったことを考えるとこの時点で3人は今の役として決まっていて、もしかするとWMSKは最初逆だったのかななんて思います。そして『何が起こるんだろう』とともすれば"心配"にも取れる感情を抱いていたミゾタクと『面白くなりそうなメンバーだな』と思っていたトミーの対比が素晴らしく良い……なんとなくだけどこの2人はアクセルとブレーキの役割を担っているように見えるところがすごく好きです。真逆型シンメ……。

足を止めてくれる人がいなかった初めてのAGF。まさきくんの言うところの『ゼロから始める難しさ』というのはその後語られるいろんな壁に共通することだけど、このイベントは今考えるとすごく『彼ららしい』と思ってしまいます。まったくもって順風満帆ではなく、やはりまさきくんの言うところの『また同じ人だ』。そもそもPRJ開始、DD結成から1ヶ月やそこそこでイベントに参加するという時点で集客の難しさを物語っているとは思うのだけど、リリース前のPRJが頼れるのって結局『キャストの知名度』『PRJの大きさ』『イラストレーターの知名度』でしかなかったのではないかなと思います。そうなってくると必然的に比率が大きいのはキャストの知名度で、けれど爆発的に知名度があった人たちかと言われれば全くそんなことも無く。

これは結果論でしかないけれど、でも、このイベントが『大成功!』だったら今のPRJは今の形で存在していなかったんじゃないかなと思います。ちょうどこの記事を書いている時に流れてきたインタビューで『劣等感があるからこそ』とミゾタクが語っているけれど、まさにそれで。前述の通り『応援』が鍵となるPRJがあまりにも順風満帆であったら、「私が応援しなくてもいいよね」と離れてしまう層は一定数いるし、言い方は悪いけれど『物語性』は極端に少なくなってしまうんじゃないかな、と。

『ゼロから始める難しさ』でいうと歌とダンスも同じ。このあたりで行くとミゾタクはハンサムに出ていたのもあって少しだけアドバンテージがあったんだろうけれど、そんな中で彼が『(レコーディングのマイクが)目の前の壁みたいだった、怖かった』と語ったのはすごく意外だったし、言い方はおかしいけれどすごく人間味を感じました。わたしの目にはミゾタクってすごく『優等生』に映っていて、それは初期の頃からずっと変わらないんだけど、それでもこのPRJのいろんな活動に対して不安だったり恐れみたいなものを感じている・いたんだなあってのは言葉の端々に見え隠れさせることが増えたな、と思っています。それは、意図的にも意図せずとも。もちろんそういうのを出すのはプロとしてどうなのという意見はあると思うんだけど、わたしはこのPRJに於いては『アリ』なんじゃないかと思っています。なぜなら、そういう姿を見ることで後々の『成長』につながっているということが分かるから。そしてそういう塩梅がうまいのがこのドリフェスというPRJだなあ、とも思っています。

そしてもうひとつ、トミーがこのPRJでいろんな自信を無くしていたんだなあということにちょっと驚いてしまいました。『俺歌ヘタなんだ…!』『リズム感無いねって言われました』って笑って言えちゃうところがすごく彼らしいなあと思ったんだけど、なんというか、彼は決して器用ではないけれど『努力しているところを外に出さない』ようにわたしには見えていて(ミゾタクよりは分かりやすいと思うけど)このPRJが始まった時、このブログでも何度も語っているけれどわたしは本当にトミーが『アイドル』になってしまうのが嫌で。彼も最初は抵抗があったと言っていて、けれどそこからいろんな努力をして『今』に至ってるんだろうなあというのがすごく良く分かるところが本当にすごいと思っています。声優としてのキャリアを一番着実に積んでいるのがトミーだと思っている。

彼らが色んな所で『転機』になったと語るファンミ01。わたしはここでそーまくんが語った『(お客さんの)みんなが仲間』という言葉にすごくグッと来ました。AGF、AJと決してお客さんの数は多くなく、なおかつ直近の全国行脚の地方会場ではお客さんがガラガラのところもあった。そんな中で迎えたファンミの幕が開いたらファンがたくさんいて、嬉しかったと同時にホッとしたという気持ちがあったんじゃないかなとも思います。そんな気持ちの中でファンのことを『仲間』だと思えたのなら良かったなあと思うし、同時に『味方』でもあったんだよとも思う。あの場にいた人たちはみんな疑いなく間違いなくディアドリを応援していたし、『彼らを見たい!』という気持ちがあったからこそあの場にいたんだよ、と。だから『仲間』だと思ってもらえたのならファンとしても嬉しいな、と思います。

そしてアニメ1期と時を同じくして活動を本格化させたKUROFUNE。KFはDDとはまた違う出自があるなあと感じています。『やってみないか』と声がかかった公人さん、『声の芝居に興味がある』と株ちゃんさん。けれど、2人ともにタイプの違う戸惑いがあった。特に株ちゃんさんはきっと最初『アイドル』というものに対しての戸惑いのようなものがあったんじゃないかなとも見ていて感じていたんだけど、それはきっと『ダンスは苦手、できれば…無理なんで…』というところにも起因しているんじゃないかなと思います。一方で『役者として頑張っていかないと』と思っていた公人さんはお父さんと同じ仕事という点で避けていたところがあって、けれどそのお父さんに導かれたのかな、と言えるところまで来たんだな、とインタビューを見て感じていました。

DDのメンバーが語るようにKFは若さの中に落ち着きがあって、実際に年齢もDDよりも上で、だからこそDDほど『成長』がハッキリと見えにくいところがあるとわたしは感じています。彼らが『ライバル』として描かれていたからということもあり、圧倒的な力で制圧しないといけないというハードルがあった。けれど『声優』としてのキャリアはDDと同じだった。そんな中で彼らが語った『圭吾が歌うとどうなるか?をすごく考えた』『自分には準備しかできないので何度も映像を見た』という2つの事実は、とても価値のある大きなことだったんじゃないかと思います。監督のサンクスイラストでも描かれた『台本がバラバラになった』というエピソードはまさにその真摯さを表しているんじゃないかな。

そこからアルバム発売、1stLIVEとDDは快進撃を続けます。トミーの言う『誰が何と言おうと俺達のステージ』というのはすごく重みのある言葉で、同じ番組の中で語られた『これからどうなるんだろう?』という感情から大きく成長した証でもある。5人が、そして2人が作ってきたPRJだからこそ言えるその自信はさすがリーダーを背負っている人の言葉だなあ、とつくづく感じていました。その後に語られるミゾタクの『歓声の大きさと視覚情報として入ってくる人の多さに舞い上がってしまった』という言葉……。なんだろうなあ、ミゾタクって決してポーカーフェイスな人ではないと思ってるんだけど、こんな風にふっとその壁みたいなものが瓦解する瞬間がすごくいいなあと思っています。

そしてかおるくんが語った『エールが大きく、重くなって』という言葉はすごく実感がこもっているなあ、と感じました。『重く』という言葉がとても彼らしいなあと思うというか、きっといろんな声を、いろんな言葉を目にしてきたんだろうなあ、と。1期のアニメの時に彼の語った『ドリフェスのボイスについては賛否両論だった』という言葉はすごく強烈に印象に残っていて彼の視野の広さとそれを認める強さに感服したのですが、なんだろうなあ、ディアドリとして活動していく中で『応援』の重さや大きさを知ったんだろうなあ、とその言葉を通じて感じました。

その後そーまくんの語る『色んな人に愛されている、期待は絶対裏切れない』という言葉の重さ。彼はずっと最初からセンターにいたけれど、この2年でセンターに『なった』人でもあると思っています。このPRJが背負っているもの、このPRJを背負うものとして背負っているもの、そういうものを知ってセンターになった人。このパート、すごく5人が5人とも『らしさ』が出ていたなと思うのですがまさきくんの『何よりもドリフェスのスタッフさん(への感謝を表せたことが)嬉しかった』っていう言葉がいいなあ、とつくづく思いました。自分たちだけではなく、自分たちを支える人たちがいるということを知っている人はやっぱり信頼できるな、サポートしてくれる人がいるから、応援してくれる人がいるから、というのを知っている人なんだな、と。そんな中でかおるくんによって語られる『9位で満足してはいけないな』という言葉。これを聞いて『安心』というのはおかしいけど、現状に満足しない、もっと上を目指したい、という気持ちがハッキリと伝わってきたことで安心もしたし、嬉しいなあ!とすごく沸き立ちました。

これはわたしの勝手な思いだけど、ディアドリを、そしてクロフネを応援することで応援する側は『元気』をもらっているんじゃないかなあ、と思います。応援って一方的なものだし、基本的には見返りなんて求められないもの。どれだけ応援したって勝利は約束されないし、座席が埋まったり、自分の好みの曲が出たりするわけもない。場合によってはひどい形で裏切られることだってあり得る。けれど、これはあくまでもわたしが思っているだけのことだけれど、このPRJは自分の応援が『形』になっていることが、そしてそれが届いていることがしっかりと見えてしまう。でも、だからこそそれが応援『したくなる』仕掛けなのかなとも思うのです。そーまくんが言うところの『ファンはライバル』じゃないけれど、応援の声が大きいVS彼らの成長が速い、みたいなところもあるなあと思っていて、ちょっと目を離すとあっという間に次のステップに行っている。こんなにも『今』しかないPRJだからこそ、楽しいのだと。

番組が終わる直前の提供裏では、1stLIVEで歌われたWhite Pavementの映像が流れていました。彼らがライブの中で語った、『新たな挑戦』をした曲。曲単体としてはこれまであんまり歌われてこなかったものだからどうしてかなあと思っていたけれど、もしかすると彼らのこれからの『挑戦』を示していたからなのかな、と感じてすごく胸に迫るものがありました。そしてその横に並ぶ『みんなの応援に導かれ 僕らは今ここにいる』という言葉。自分の応援が彼らを後押ししただなんてこれっぽちも思わないし、自分の応援なんて無くたって彼らはここまで来ていただろうと思うけれど、それでもやっぱり自分がずっと応援し続けてきた人たちがこんな形でハッキリ目に見えるように『成長』していることを見せられると嬉しい他ないんですよね。わたしがこのPRJより前を知っている人はトミーしかいないけれど、それでもやっぱり『変わった』とハッキリ分かるから。

さあ、そんなわけで10日から『一つの集大成』であるツアーが始まります。チケットは、まだ残っています。これを『捌けてない』とマイナスに取るか『まだ見られるチャンスがある』とプラスに取るかは自分しだいだと思うし、マイナスなことを言ったって仕方ないと思うので、わたしは『まだチケットあるよ!見られるよ!』と大声で言いたいなあと思っています。そこにあるのはきっと、想像以上のステージだと思っているから。『勢いだけ』ではなく、彼らが自分の足でこれまで歩んできた2年間をしっかりと見せてくれる場だと思っているから。