Thirsty Thirty

生活、ときどきオタク

だんつらがすごく良かった話

「思い出は美化される、と言えるのは今がそれなりにつらくないと思える人」と言う意味合いのセリフがあったけど、個人的にはこれって逆だなあと思っていて。今が辛いから、ちょっとしんどいから、過去の自分は良かったよなあ、あの時って楽しかったよなあと思ってしまうんじゃないかなって思っているんです。
でもこのセリフの伝えたいことも分かるんだよな、「(今が)つらくない」と言い聞かせることで思い出も美化して、どうにかこうにか今の自分の歩みを進めていこうとするあの感じ。だから『男子は』っていうよりも『大人は』つらくないよ、ってことなのかもしれないなって思いました。穿った見方かもしれないけどね。

というわけで『男子はつらくないよ?』全公演お疲れ様でした!こういう、頭を使わずに見てられる青春コメディ作品大好きなので思った以上にガッツリハマってしまい当初の予定より何公演か増やしてしまった。そしてかおるくんが出てなかったら多分見ていないだろうと思うのでいい作品に出会えたなあと思います。
ていうかね~~~舞台が『10年前』なのでいろいろ歴史を掘り返された感じがして死にたくなったよね~~~~!!!mixiやめろ…みうらじゅん大槻ケンヂカヒミ・カリィやめろ……!!サブカルクソ野郎って言い得て妙すぎるんだよ……シネマートシネリーブルでフランス映画……やめろ…!!!この話、見る側がサブカル寄りであればあるほど、そしてインターネットの海に浸かってる歴が長ければ長いほど笑えるというクソサブカル仕様(※褒めてる)なので刺さる人には刺さりまくるんだろうなと思います、わたしは見終わった後いつも笑い疲れにプラスして腹に鉛の玉ぶっ込まれたような気分になりました。ナオキ絶対カーサ・ブルータス読んでるでしょ…penも…ロキノンも…あと佐藤可士和好きでしょ…。個人的にはひとつなぎの秘宝を探しに行くっつってんのにその後全部BLEACHネタぶっこんできたのがむちゃくちゃ過ぎて笑ったし最高だった。あと近所にできたコンビニがポプラってのが最高にバカすぎて最高だった(※褒めてる)

話としても全然難しくなくて、バラバラだったはみ出し者ものの学生たちが(主にモテることを目的として)みんなで何かやろうぜ!っていうだけの話なんだけど、出てくる学生12人があ~~~分かる分かるこういう子いるよね~~って子たちばかりで見ていてすごくにこにこしてしまった。メイン5人+サブ7人の組み合わせが絶妙で、うっすらその中にも階層というかスクールカーストっぽいものが見えたりするんだけどそれがふとした瞬間にひっくり返ったりするのが『男子』だなあと見ていて感じました。個人的にはシュンヤとコウジがすごく好きなんだよ~~君ら男子校じゃなかったら普通に彼女とっかえひっかえしてたやろ!!あとヒロシ、どの学園モノにもこういうタイプの子いるわ…かわいい!!
メイン5人もそれなりにみんなバカで、確実に学生時代こういう子いたわ~~ってなるし今見ると恥ずかしい!!!!!ってなる子ばっかりですごく愛おしかったです。ヤスシすごい好きなんだよな……ああいう『わかりやすい』子がいると話としても安心して見てられるなと思います。あとジュンね~~!ジュンすごいいいな~あんなにスカしてるのに『彼女欲しい!!!』って全力で言っちゃうところ本当にかわいい。君も共学だったら普通に彼女おるやろ…負け惜しみ言うトモヤを慰めて抱き合うところすごいバカ可愛かった…。

作り方として面白いなと思ったのはメイン5人の10年後の姿が出てきて、振り返るようにして話が進んでいくところ。手法としてはよくあるパターンなのかもしれないけれど、10年経つと10年前のままじゃいられないんだよ、ってのが提示されてるのがいい大人としてはちょっとグッと来たなあ。だってさあ、10年って大きいよねえ、って言い訳したくなるもの。体感的には10年ってあっと言う間だし、学生から社会人を経た10年だともっとあっという間。中身としては何も変わってないって自分としては感じるのに、取り巻く環境はどんどん変わっていって自分も変わらざるを得なくて、10年経って振り返って初めてああ自分は変わったんだなあ、と気付く/気付かされる。
その『変わった彼ら』が『変わる前の彼ら』から何かのメッセージをもらったり、逆にメッセージを送ったりするという交差が描かれているってのがすごく良いなあと見ていて思いました。この話の前編を通してあのシーンだけが『夢』というか『現実の対極』にあるんだけど、だからこそ際立ってる感じがする。『楽しいほうがいい』って過去の自分から教えてもらったり、今そこにある自分の危機を過去の自分から叱咤されたり。かと思えば、『もっと向き合え』と過去の自分を諭したり、過去の自分と対話しながら周りを見ていたり、ただただ己の過去と戦っていたり。どれもこれも、『大人になった自分が/子供の時の自分がしたいこと、してあげたいこと、してほしかったこと』のように見えるシーンだなと思います。未来(=今)を知ってるからこそ言ってあげたい言葉もあるし、未来を知らない過去の自分にこそ無邪気にかけてほしい言葉だってある。どの立場で見るか・その人が今どういう環境にいるかによって見え方が変わるんだろうなあと思う場面でした。ちなみにここ、フォロワーさんに教えてもらった『このシーンでヨウスケは大体ナオキのそばにいる』ってのがすごくぐっと来た……普通になりたい子と普通でいたくない子の対比…。あとこのシーン、個人的にはトモヤの戦いがすごく好きだなあ。大人になって辛くなった現実を、子どもの頃の自分に1本足してもらうあの感じ。

そしてかおるくん、初主演舞台無事に終わってよかったですお疲れ様でした!この舞台が初主演の作品ってなんとなくすごくかおるくん『らしい』なと思うし、適度に大人がいて適度に同年代の子もいて、そして何より頼れる先輩がいる環境でのびのび好きなようにやれていたんだろうなあってのが伝わってきてなんだか無性に嬉しくなりました。初日に秋沢くんに575で挨拶してくださいって振って『君は…狂っているのか…!?』って言われてたの見て爆笑した、そうだったこの子宇宙人だった…!と思い出させてもらえましたありがとうございました。笑 あとアクションや殺陣が見られたのもすごく嬉しかったなあ、特に殺陣のお芝居すごく好きなのと長刀すごい…あの…大好きなんですよ……最高だったありがとう二刀流…。あと話それるけどアクションシーンの公人さんはさすがやな!!!ってなりました。まじであの佇まい一瞬で好きになった。
HOMEや万次郎よりもずっとずっとセリフも多く、なおかつ『主演』という肩書きが重くのしかかる日もあったかもしれないけれど、とにかく楽しんでやろう!という気概みたいなものが伝わってきたのが嬉しかったし、誰目線かわからないけど『安心して見てられるなあ』と思っていました。舞台に初めて出た日からちょうど約1年、この1年でいろんなことを感じたり思ったり経験してきたりしたものを存分に活かして演じきったなあ、と千秋楽の最後の最後に改めて思えました。日替わりも頑張ったね!!!ほんといろいろ笑ってしまった!!笑 改めて本当に本当にお疲れ様でした!!

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